[人種主義] アジア人のステレオタイプ
6/01/2013
僕は基本的にステレオタイプが好きです。
なぜならステレオタイプはいつでもバカバカしくて可笑しいから!
そんなことはさておき、下の2つのビデオは共にアメリカにおけるアジア人のステレオタイプを皮肉ったものです。「Things Asians Hate (アジア人の嫌いなこと)」と題した最初のビデオは、アジア系アメリカ人がアメリカで日常的に経験するアジア系の人々に対する眼差しをまとめたものであり、「Where Are You from? (どこから来たの?)」というタイトルの二つ目のビデオは、Where are you from?という日常生活の中で何気なく尋ねられる質問が実に滑稽な質問であることかを面白おかしく描いています。
この2つのビデオが共に対抗しようとしているのは、文化的、地理的な出自が実際の人格形成に多大な影響を与えているであろうという暗黙の想定でしょう。日本人だからXXXに違いない、韓国人だからXXXのはずだという文化本質論的な考え方は必ずしも全てのXXX人に当てはまるわけではありません。ましてや、両親や祖先の出身国に行ったことさえもない移民の子達にとってははるか遠くに存在する外国のひとつとしか本人はとらえてなかったりもします。もちろん中にはステレオティピカルなXXX人みたいな人もいるのも事実であり、逆に僕はそういう人を面白く感じてしまうのですが(失礼なのは承知です 笑)、勝手な想定で自分のことを理解された気になられることを煩わしいと感じるのは当然の反応だと思います。
そういった出自国に関するステレオティピカルな理解と実際の人物の「ずれ」の他にこれらのビデオが問題としているのは、Japanese-AmericanやChinese-Americanといったハイフンで結びつけられるアジア系アメリカ人達のアメリカ社会での複雑な立場だと思います。アメリカに限らず移民の多い国に住んでいるとwhere are you originally from?といった質問を日常的に尋ねられることが多いですが、二つ目のビデオの白人男性のように、白人アメリカ人がこのような質問を受けることは極めて少ないです。(EU圏はまた別かな?)また、ビデオ中の男性は同じ質問に対して自分はRegular American(普通のアメリカ人)だと何の疑いもなく答えるけれども、逆にその受け答えはアジア系アメリカ人の場合は「普通ではない」アメリカ人と看做されていることを明らかにします。
日本で生まれ育った多くの日本人にとっては、2つのビデオが示す「アジア人に向けられる特定の眼差し」というものはなかなか日常生活で経験しにくい事象であり、「ああ、アメリカって大変なんだなぁ」位の感想しか持たないかもしれません。しかし、ビデオの中のアジア人を日本に住む外国人と置き換えてみれば、決してアメリカのような移民の国だけで起きている話ではないことがわかります。インターネットや一部のメディアで見かける特定の国々出身の人々を対象とした誹謗中傷というのはまさに同じ構造のもとに日々生み出されているものであり、人種や民族間の「壁」や「偏見」というものは移民の国ではない日本においてもいとも簡単に日常的に経験されるものなのです。
Things Asians Hate
Where Are You From?
なぜならステレオタイプはいつでもバカバカしくて可笑しいから!
そんなことはさておき、下の2つのビデオは共にアメリカにおけるアジア人のステレオタイプを皮肉ったものです。「Things Asians Hate (アジア人の嫌いなこと)」と題した最初のビデオは、アジア系アメリカ人がアメリカで日常的に経験するアジア系の人々に対する眼差しをまとめたものであり、「Where Are You from? (どこから来たの?)」というタイトルの二つ目のビデオは、Where are you from?という日常生活の中で何気なく尋ねられる質問が実に滑稽な質問であることかを面白おかしく描いています。
この2つのビデオが共に対抗しようとしているのは、文化的、地理的な出自が実際の人格形成に多大な影響を与えているであろうという暗黙の想定でしょう。日本人だからXXXに違いない、韓国人だからXXXのはずだという文化本質論的な考え方は必ずしも全てのXXX人に当てはまるわけではありません。ましてや、両親や祖先の出身国に行ったことさえもない移民の子達にとってははるか遠くに存在する外国のひとつとしか本人はとらえてなかったりもします。もちろん中にはステレオティピカルなXXX人みたいな人もいるのも事実であり、逆に僕はそういう人を面白く感じてしまうのですが(失礼なのは承知です 笑)、勝手な想定で自分のことを理解された気になられることを煩わしいと感じるのは当然の反応だと思います。
そういった出自国に関するステレオティピカルな理解と実際の人物の「ずれ」の他にこれらのビデオが問題としているのは、Japanese-AmericanやChinese-Americanといったハイフンで結びつけられるアジア系アメリカ人達のアメリカ社会での複雑な立場だと思います。アメリカに限らず移民の多い国に住んでいるとwhere are you originally from?といった質問を日常的に尋ねられることが多いですが、二つ目のビデオの白人男性のように、白人アメリカ人がこのような質問を受けることは極めて少ないです。(EU圏はまた別かな?)また、ビデオ中の男性は同じ質問に対して自分はRegular American(普通のアメリカ人)だと何の疑いもなく答えるけれども、逆にその受け答えはアジア系アメリカ人の場合は「普通ではない」アメリカ人と看做されていることを明らかにします。
日本で生まれ育った多くの日本人にとっては、2つのビデオが示す「アジア人に向けられる特定の眼差し」というものはなかなか日常生活で経験しにくい事象であり、「ああ、アメリカって大変なんだなぁ」位の感想しか持たないかもしれません。しかし、ビデオの中のアジア人を日本に住む外国人と置き換えてみれば、決してアメリカのような移民の国だけで起きている話ではないことがわかります。インターネットや一部のメディアで見かける特定の国々出身の人々を対象とした誹謗中傷というのはまさに同じ構造のもとに日々生み出されているものであり、人種や民族間の「壁」や「偏見」というものは移民の国ではない日本においてもいとも簡単に日常的に経験されるものなのです。
Things Asians Hate
Where Are You From?
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