[マレーシア] Food Not Bombs

1/10/2013


少し前の話になるが、年末年始にかけて、クアラルンプールに住んでいる友人を訪ねてきた。アメリカ人と日本人のカップルで、マレーシアに移住してすでに1年半が経つらしい。アメリカ人の友人は現在マレーシアの大学院で行政学を学び、そのパートナーである日本人の友人はKLのオランダ企業にて働いている。

アメリカ人の友人の専門がホームレス問題ということもあり、彼女はKLにて毎週日曜日に炊き出しを行っている。彼女はマレーシアに移住する前には長く日本に滞在していたが、東京在住時には都内にて路上生活者支援やさまざまな社会運動に携わっていた。

わずか4日間だけのKLでの滞在であったが、たまたま滞在期間中に日曜日が重なっていたため、僕も彼女の炊き出し活動を少しだけ手伝うことにした。

友人の説明によると、この炊き出しはもともとマレーシア人のグループが行っていたものらしく、10年以上も続いている活動らしい。友人が参加する以前は、会場の近くにて料理を作り、料理の配布時から路上生活者が参加するという形をとっていたらしいが、友人の提案で、路上生活者の人々が料理を作る過程から参加できるシステムにしたらしい。彼女が日本で学んだ炊き出しのスタイルだそうである。

僕が手伝ったのは12月の最終日曜日。手伝ったとはいっても、僕が行ったことは、荷物を運んだり、洗い物をしたくらい。運が悪く(?)近所で他の団体がチャリティイベントを行っていたため、ご飯を食べにきた人の数は通常よりも少なく、15人くらいだった。普段は40人から50人くらい来るらしい。ご飯を食べにきていた路上生活者のひとりひとりに話しかける、友人の姿がとても印象的だった。

路上生活者問題にマレーシア政府が目を向けるようになったのはつい最近のこと。この日、ご飯を食べに来ていた人々にとって、2013年が素敵な1年になるように静かに祈っている。





Food Not Bombs - KL believes:

  1. Homelessness is indicative of social and economic problems in our society, not personal or moral problems in individual people.
  2. People staying on the streets have rights, needs and interests that must be defended.
  3. Communities have the power to come together and craft their own solutions to problems.

(Food Not Bombs フライヤーより抜粋)


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