[移民]リアルタイムな収容所!

2/22/2013

外国の映画などでたまにでてくる外国人収容所だけど、日本にも外国人収容所が存在することをどのくらいの人が知っているのだろうか。

入管法に違反したなどとして退去強制手続きの始まった外国人が収容される施設が入国者収容所です。 現在、日本に存在する入国者収容所は以下の3つですが、実際にはこれらの収容所に送られる前に地方入国管理局に収容され、違反調査を受けることとなります。

1.東日本入国管理センター(所在地:茨城県牛久市)
2.西日本入国管理センター(所在地:大阪府茨木市)
3.大村入国管理センター(所在地:長崎県大村市)

収容所の劣悪な環境や所内での人権侵害などについては、いままでも多くのNGO等が批判をしてきたけれど、収容者の所内における日々の暮らしぶりについてはなかなか知る術がありません。

そういった意味でとても画期的なのが、実際に現時点で収容されているBig_Papaさんからの報告が随時掲載される「リアルタイムな収容所!」というブログ。毎日の食事や所内でのトラブル、他の収容者とのやりとりなど、普段はなかなか知ることのできない所内の生活が綿密に書き記され、移民支援をする側としてもとてもためになります。

Big_Papaさん自身はペルー出身の日系人26歳。彼の生い立ちや収容所に送還されるまでの詳細な説明は見つからなかったけれども、4歳で来日し、19年日本で生活した彼は、収容所に送られてすでに9ヶ月となる。現在は定期的に訪問にくる支援者に頼って、このブログをアップロードしているらしい。

2013年の新年のあいさつとして、彼は2013年2月5日のエントリーで下のように記している。多くの人が彼のブログを目にし、収容者や退去強制問題に関心を持ってもらるように僕も応援しています。

新年早々ですが、ここでボクから1つ皆様にお願いがあります。出来るだけ1人でも多くの人にこの現実を知ってもらいたく始めたのが1つの理由にもなりますが、日本だけでなく他国に知ってもらうと同時に、他国との処遇(Free・フリー)が全然違うのもあり、入管施設とはどのような目的であり、どこまで許されて生活して良いのか、共に考えていきたい気持ちが強いです。ボクは4歳の時に初めて日本に来ましたが、その後3年間だけ母国で生活して以降、19年ずっと日本で育ち、今は26歳です。赤ん坊の4年間と一時帰国の3年間の計7年だけ母国の地を踏んで血はペルー人ですが、考え方などは日本人同様と言えます。現に日本人の感覚で今まで生活してきたので、僕の事を知っている人はほとんど日本人と思われがちです。
そこで僕からのお願いですが、このブログを家族や友人、知人に教えて欲しいものです。日本で育ち、学びましたが、道徳などは学ばず、文書に自信はないですが、皆様に伝わっている範囲でまわりの方と相談されたり、又はこのブログがあるというのだけ知ってもらえばと思います。そして僕たちの中での生活や不便さを分かってもらえばと思います。
今このブログをご覧の皆様1人ひとりに心からよろしくお願いします。

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