[その他] クラウドファンディング 後編
6/05/2013
日本でも数多くのサイトが立ちあげられており、READYFORやCAMP FIREというサイトが日本における2大クラウドファンディングサイトとなっています。中には東北支援に特化したChallenge Starといったサイトもあるのですが、いかんせんクラウドファンディングサービスを提供するサイトが山ほどあり、ひとつひとつ見て回るのも一苦労です。
クラウドファンディングと似たサービスとしてインターネット募金というものもあります。日本でインターネット募金を取りまとめているサイトで有名なところをいくつか挙げてみると下のようになります。どのサイトもNPOやNGOに支援を特化しています。
クラウドファンディングと似たサービスとしてインターネット募金というものもあります。日本でインターネット募金を取りまとめているサイトで有名なところをいくつか挙げてみると下のようになります。どのサイトもNPOやNGOに支援を特化しています。
正直、クラウドファンディングとインターネット募金との違いが良くわからないのですが、ざっと見た感じからいうと、寄付しっぱなしの後者よりも前者のほうが、プラットフォーム運営側より支援者とプロジェクト実行者を結びつける仕組みがより多く用意されているようです。マーケティングといった観点からもより上手にアピールできそうなのは前者のような気がします。
また、クラウドファンディングおよびインターネット募金両タイプのサイト共に気になったのは、寄付金控除に関する情報が前面に表記されていないところです。個人が特定の非営利活動法人(NGOやNPO)や公益財団法人に対して寄付を行った場合、所得控除や税額控除を受けることが可能となっています。インセンティブとしてはあまり魅力的には見えない寄付金控除ですが、せっかくそのような制度が用意されているのですから、寄付や支援のインセンティブのひとつとしてもう少し各サイトでアピールしてもよいのではないでしょうか。
クラウドファンディングという言葉を目にする機会はとても増え、実際にどのように活用できるのか気になってはいました。今回、色々なサイトを見て回り気付いたのは、上にも述べた通り、かなりの数のサイトが国内でも立ちあげられていて、選ぶのも一苦労であるということです。
サイトの性質上、ユーザーからの支援金は支援プロジェクトや個人に渡されることとなっているので、運営側は独自の資金/売上獲得ルートを用意しなければなりません。どのくらいのサイトの運営が利益を出しているのかまでは調べませんでしたが、正直、クラウドファンディングサイトの将来はあまり明るいようには思えません。これだけ出揃ってしまうと、数年後にいくつのサイトが生き残っているかが逆に気になります。資金を必要とする小さな団体や個人にとってはとても有意義なシステムであることは確かですので、このシステムがもっと日本社会において定着し、これからも良質なサービスを各社に提供し続けてほしいと思います。
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