2.トラベルコンセプト
3/13/2017
短い期間ではあったけれど、過去にベジタリアンだったことがある。当時一緒に住んでいたハウスメイト達がたまたまベジタリアンであったこともあり、気軽な気持ちでベジタリアンになってみたのであるが、僕にとっては非常に衝撃的な経験であった。というのもベジタリアンになったことによって、食べるということに関して新たな視点を手に入れることができ、同時に自分が持っていた食に関する偏見に気づくことができたからだ。
いつからそのような思考を身につけていたのか定かではないが、僕は長いこと勝手に思い込んでいた。毎回の食事には必ず動物性のタンパク質が含まれていなければならないと。また、野菜だけでは量的にも味的にもどうしても物足りなくなってしまうものだと。もともと油っぽい食事が苦手であり、特に肉料理が大好きというわけではなかったのだが、暗黙のルールとして毎回の食事には動物性たんぱく質を含めるように常に心がける自分がいた。逆説的かもしれないが、ベジタリアンになったことによって、食べたいものを食べる自由を手に入れることができたのだと思う。
今回、イタリアに行くにあたって楽しみにしていたことの1つは言わずもがなイタリア料理だ。イタリア料理とは言っても、チーズが食べられてワインが飲めれば、僕としてはそれだけでかなり満足できてしまうのだが、せっかくだからイタリアの食材や調理法に関して少し知識を備えてから旅に出ようと考えていた。その結果、アマゾンで調べてKindleにダウンロードした本は以下の2冊だ。
池田律子著 イタリアのおいしい旅
島村菜津著 スローフードな人生
「イタリアのおいしい旅」はイタリア各地の名産を地域ごとに豊富な写真と共に紹介している本で、読み進めていくと全ての料理、食材が魅力的に見え、どれもこれも試してみたくなってしまう。たかが短期間の旅行に行くだけで、イタリア全土の料理に精通する必要はないかもしれないが、その土地の食べ物を知ることはその土地の文化を知ることでもある。飛行機の中で一気に読み終えることができ、読み終わった頃にはイタリアの食文化について少し詳しくなった気分にさせてくれる良い本だった。
もう1つの「スローフードな人生」は、イタリアから始まった「スローフード運動」を軸として、イタリア在住の著者が知り合った個性的な人々との交流を記したエッセイだ。エッセイにはスローフード協会の会長をはじめ、ワインの産地として有名なバローロのワイン生産者たち、南チロル地方にあるカタツムリレストランの店主などイタリアの食文化と密接に関わる人たちが多数登場する。それらの人々との交流を通して、スローフードの背後にある食と人生に関する確かな「哲学」が、複数の角度から浮かび上がってくる。
今回の旅行はローマINミラノOUTの航空券を手配したほかには、事前に旅程を組み立てていなかった。なにせローマに着いた当日さえ、その後の予定がまだ決まっていなかったわけだが、この2冊の本に非常に影響を受け、慌てて旅の計画を以下の通りに立てた。
1)ローマの友人に会い
2)初ミラノでプラダ財団を訪れ
3)ミラノで友人に出産のお祝いを渡し
4)イタリア北部ピエモンテでスローフードを堪能する!
その他の小さな目的として、
い)ローマでパスポートを更新する
ろ)夏物しか持ってこなかったので気候に合った暖かい服を買う
は)ミラノのゴールデングースでスニーカーを買う
に)旅行中及びミャンマーに帰ってから使うオーガニックシャンプーを買う
を設定した。
交通手段はその都度検索しながらネットで予約。宿に関してもいつも通りagoda.comでiphoneから簡単に予約。Agoda.comはアプリケーションをiphoneにインストールしておけば、毎回クレジットカード情報を入力しなくても予約ができるのでとても重宝する。おまけにagoda独自のポイントに加えて、少し前からユナイテッドのマイレージも貯められるようになったのが何気に嬉しい。
1. ヤンゴン発バンコク経由ローマ
3. ローマでパスポートを更新してからの初ミラノ訪問
1. ヤンゴン発バンコク経由ローマ
3. ローマでパスポートを更新してからの初ミラノ訪問
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