イスタンブールでぼったくられるの巻
9/28/2013
もう遥か昔の話ですが2010年1の記録。
イスタンブールはとても美しい街だったけど、確かに怪しい人も多いところでした。
旅行の際にはご注意を。
スルタンアフメットの界隈は安宿が数多く立ち並んでおり、観光客でひしめきあっている。イスタンブールに着いた初日、あらかじめ予約してあった宿にチェックインすると、僕は夕飯でも食べに行こうかと宿を出た。外に出て少し歩くと、若いトルコ人にライターを持っていないかと尋ねられたが、あいにく僕はライターを持っていない。ライターは持ってなかったけれども、なぜか話は弾み、一緒にご飯を食べることになる。彼はトルコ領のキプロス在住の21歳で今はイスタンブールに一人で遊びに来ているとのことだ。僕はガイドブックを持たずにトルコにきていたため、イスタンブールの地理がまったくわからない。本当は宿の近所で夕飯を軽く済ます予定だったけれども、彼のいうままにタクシン広場までいくことにした。どうやらイスタンブールの町の中心部らしい。
この時点で怪しいと気づいておくべきだった。
なぜなら、近くでご飯が食べたいといい続ける僕に対し、彼は昨日行った店がよかったからと、ちょっと離れてはいるけどまずはそこへ飲みにいこうとすこし強引に提案する。おまけに女の子が云々とかマリファナが云々とかどうでもいいことまで勝手にしゃべってくる。まぁ、彼がそんなに行きたいならしょうがないが、いやなとこだったらいやだなぁと思いながらも、結局はタクシーを捕まえて、彼のお目当ての店にいったわけだ。
なぜなら、近くでご飯が食べたいといい続ける僕に対し、彼は昨日行った店がよかったからと、ちょっと離れてはいるけどまずはそこへ飲みにいこうとすこし強引に提案する。おまけに女の子が云々とかマリファナが云々とかどうでもいいことまで勝手にしゃべってくる。まぁ、彼がそんなに行きたいならしょうがないが、いやなとこだったらいやだなぁと思いながらも、結局はタクシーを捕まえて、彼のお目当ての店にいったわけだ。
店の概観は名前のネオンだけが青く光っている普通のクラブってところ。入場料はとられないと確認した後にお店に入る。フロアーの前のテーブルに案内され、とりあえずRaki(トルコのアニスで香りをつけた蒸留酒)を彼が僕の分も含めて頼んだ。青白く光るフロアーで踊っているのは露出度の高めな女の子のみでいかにも怪しい風情が漂う。すこしすると、フロアーにいた女の子が僕と彼のとなりに座り、お酒を頼んでいい?と聞いてきたので、僕はすかさず。1杯幾らなのかとたずねた。具体的な金額は覚えていないが、一杯何十ドルとかいう馬鹿高い値段だった。血の気が引いた。すかさず自分が飲んだRakiの値段を尋ねると、奥から強面の中年のおっさんが現れた。
とりあえず帰る意思を告げる。100ドル近くのお金を払えといわれる。一緒に来たキプロス出身の男はだまって見ている。僕は手持ちの現金がなかったので、ATMへ行きお金を下ろしてきたいと伝える。男は案外冷静で、特に声を張り上げることもなく、持っている額のみ置いておけばでよいという。ポケットから取り出した総額20ドル位のトルコリラを置いて、僕はすぐに店をでた。今回はガイドブックなしで旅行してたため、できるだけ慎重にならなきゃいけないと自分に言い聞かせていたのに、まったく自分は何をやっているんだと自分に対してとても腹が立った。
店を出たところで自分がどこにいるのかはよく分らない。仕方なく大通りに向かって歩いていくと、絨毯屋の店先からトルコ人に日本語で声をかけられた。「何か悪いことが起きた?」と。よっぽど暗い顔をして歩いていたのだろう。すかさず「この辺では悪いことがよく起きるの?」と聞き返すと、その男に店に入りなさいと招かれた。
そのトルコ人は絨毯屋の店主であり、日本にも長く暮らしたことがある上に、現在は日本人の女性と結婚しているらしい。チャイを振舞ってもらいながら、ひと通り起きたことを説明した。だが、被害総額20ドルってことを告げると逆に大笑いされてしまった。通常、最低でも300ドル。多い人は1000ドルの被害にあうらしい。
ATMでお金を下ろし、タクシーを拾って宿に戻った。
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